総大会 第35回「現代人形劇の100年」
ダーク人形座舞台 浮世絵 月岡耕魚 1895年頃
ダーク人形座は、当時の英国ヴイクトリア朝様式の舞台デザインによるマリオネットで、大きな反響をもたらせた。
その舞台の一場面を描いた浮世絵。ダークを描いた絵はこの一枚のみが残る。
図版提供及び解説: 潟見英明氏(日本人形玩具学会会員・「人形劇の図書館」館長)
一般社団法人日本人形玩具学会
第35回 研究発表大会「現代人形劇の100年」
2023年度大会テーマ 「現代人形劇の100年」
今年は現代人形劇が始まって100年を迎える記念すべき年です。
人形劇はもとより人形玩具に関心ある方の参加を歓迎いたします。
日本は世界に類を見ない伝統人形芝居という大きな存在がある。そこに大正12年(1923)にモダニズムの影響を受け新しい人形劇が始まった。しかも偶然「新興芸術の人形劇」と「子どものための人形劇」の二つが関わりなく始まったのだ。昭和の初め頃には若きアーティストがこぞって取組み、センセーショナルなほどの展開となっていった。やがて「現代人形劇」と括られるようになった。戦中は国策人形劇の時代となり停滞するが、戦後人形劇高揚期といえる時代を迎え、幅広い人形劇芸術は21世紀の今につながっているといえる。
日時:2023年10月21日(土)午前10時~午後5時15分(受付開始9時30分)
リアル会場:【東京会場】日本大学文理学部3号館3階3307教室
東京都世田谷区桜上水3丁目25-40(京王線桜上水駅か下高井戸駅から徒歩8分)
【京都会場】お気軽会議室京都四条
京都府京都市下京区相之町141(京都市営地下鉄烏丸線四条駅より徒歩2分)
オンライン会場:Zoom
参加申込み:このページから申込書をダウンロードいただくか、申込みフォームからお申し込み下さい。
(会員の方は郵便でお送りした申込書をご利用いただいても結構です)
*本大会は終了しました
参加費:リアル会場 | オンライン会場 | 懇親会 |
正会員 1,000円 非会員 1,200円 学生会員 500円 非学生会員 500円 |
正会員 800円 非会員 1,000円 学生会員 500円 非学生会員 500円 |
正会員 5,000円 非会員 5,000円 学生会員 2,500円 非学生会員 2,500円 |
大会プログラム
午前の部 | |
10:00~10:05 開会挨拶 |
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10:05~10:35 共同調査報告 《紙芝居「あおいめのにんぎょう」(野村昇司 原作 伊東美貴 画 昭和55年)―平和を次世代につたえるー》 |
日本人形玩具学会員 長谷川 静/ 日本フンボルト協会 理事 岡林 洋 |
10:40~11:10 1930年代の中央ヨーロッパ諸国における少年赤十字の国際人形交流—ポーランドとハンガリーを中心に— |
大阪大学 ベレジコワ タチアナ |
11:15~11:45 「マスコット物語」とリカちゃん人形 | 日本人形玩具学会員 松尾 昌子 |
午後の部 | |
13:00~14:10 基調講演 エドワード・ゴードン・クレイグの『超マリオネット』と日本の人形劇 |
名古屋大学大学院人文学研究科 ドイツ語圏文化学 准教授 山口 庸子 |
14:15~14:45 現代人形劇の100年とはなにか | 人形劇の図書館 潟見 英明 |
14:50~15:20 日本の人形アニメーションと堀貴秀『JUNK HEAD』 | 日本大学文理学部 ドイツ文学科 助手 三枝 桂子 |
15:20~15:30 |
休憩 |
15:30~16:00 現代人形劇の「新たな身体」:岡本芳一と黒谷都の実践をとおして |
名古屋大学大学院人文学研究科 文化人類学分野 日本学術振興会特別研究員(DC1)山中 海瑠 |
16:05~16:35 フランスでの現代人形劇表現の発展について |
日本人形玩具学会員 小林 ともえ |
16:40~17:10 パウル・クレーの手遣い人形制作(1916~1925年) ――その経緯と意義 |
日本人形玩具学会員 檜垣 理緒 |
17:10~17:15 |
閉会挨拶 |
【懇親会】
プログラム終了後、日本大学食堂で意見交換を兼ねた懇親会を行います。
どなたでもご参加いただけますので、ぜひお越しください。
会場:たつみ駅前店(会場が日本大学から変更になりました(東京都杉並区下高井戸1-2-15))
時間:午後6時~午後8時
◆本件に関するお問合せ先:jidtrainfo@gmail.com 第35回研究発表大会実行委員会